「約10万円の収益を得たことがあります」と、「月10万円を安定して稼いでいました」。
似た言葉が並んでいても、この二つは違う話です。
私が言えるのは、前のほうです。以前、教材に沿って電子マンガのアフィリエイトサイトを大量に作り、約10万円の収益を得た経験があります。自分では、まぐれだったと感じています。そのあと、記事の作り方がわからなくなり、挫折しました。
今、AIと一緒にブログづくりに再挑戦したいと考えています。文章を読みやすくする手助けは期待していますが、自分の経験が別の話になっていないかは、私が確かめなければなりません。
この記事では、その確認を自分の材料に当てはめてみます。途中に出てくる「直したい文章」は、違いを説明するために作った例です。実際にAIが出した回答や、このブログで起きた間違いではありません。
まず数字だけを拾って読んでみる
私の過去のアフィリエイト経験には、約10万円という数字があります。
数字が入ると、話が具体的になります。ただ、その前後の言葉まで読まないと、自分が伝えたかった意味と変わってしまいます。
説明用に、次の文章を考えてみます。
月10万円を稼げるようになった私は、その成功体験をもとにAIブログへ挑戦しています。
この文章のままでは、私の話として出せません。
まず、「月」が付いています。今回の材料では、約10万円の収益が出た期間は示していません。「稼げるようになった」と書けば、続けて同じ結果を出せる状態だったようにも読めます。
さらに、私の経験は収益が出たところで終わりません。記事づくりで止まり、作業を続けられなくなったことも、今の再挑戦を考える大事な部分です。
私の話へ戻すなら、こう書きたいです。
教材に沿って電子マンガのアフィリエイトサイトを大量に作り、約10万円の収益を得た経験があります。自分ではまぐれだったと感じています。そのあと、記事の作り方がわからなくなり、挫折しました。
少し長くなりますが、数字の見栄えより、実際にあったことを残したいです。
同じ理由で、「深夜まで作業した」を「毎日三時間作業した」には変えません。「帰宅後は深夜まで、出勤前の朝も取り組んだ」とは言えますが、正確な時間数までは、この材料から出せないからです。

期間、継続性、正確な作業時間は、それぞれ別に確認する必要があります。
「今ならこうしたい」が、過去の実績になっていないか
私は今、ChatGPTとClaudeを使っています。AIの使い方を学び、うまく協働できれば、作業効率がよくなるのではないかと期待しています。
その期待を、すでに出た結果として書くことはできません。
たとえば、説明用の次の文章です。
AIを使うことで記事作成が大幅に短縮され、本業と副業を無理なく両立できるようになりました。
私の現在地を伝えるなら、ここは直す必要があります。
AIで作業時間がどれだけ変わったか、今のやり方をどれくらい続けられたか。そうした具体的な結果は、まだこの記事の材料にはありません。
書けるのは、期待や取り組みたい方向です。
以前は深夜や早朝にも作業して、最後は続けられなくなりました。今度はAIに整理や文章づくりを手伝ってもらい、無理なく進められる形を探したいと思っています。
「できるようになった」と「探したい」では、読者が受け取る意味が違います。
成果が出ていない文章は弱い、と感じることもあるかもしれません。でも、私は同じところから一緒に成長していく距離感で発信したいです。途中にいるなら、途中にいると伝えるほうが、その距離感にも合っています。
確認するときは、語尾だけを変えるのではなく、その段落が何を述べているのかを見ます。実際に起きたことか。今の振り返りか。これからやりたいことか。
この三つを混ぜないことを、私の文章の基本にしたいです。
読みやすい会話でも、家族の言葉は作らない
私には四人の子どもがいます。子どもたちが自立し始めた今、妻と過ごすイベントを増やし、両親との付き合いも増やしたいと思っています。
ここには、これから大事にしたい気持ちがあります。ただ、妻や両親がどんな言葉をかけたかという具体的な会話は、今回の材料にはありません。
たとえば、こういう一文を説明用に作ったとします。
妻も「これからは自分の好きなことをしてね」と背中を押してくれました。
温かい場面にはなります。でも、確認できていない言葉を、実際の会話としてブログに入れることはできません。
私が書きたいのは、妻の気持ちを代わりに決めることではなく、自分の希望です。
子どもたちが自立し始めた今、妻と一緒に過ごすイベントを増やしたいと思っています。
こう戻せば、本人の言葉がない場所に、都合のよい会話を足さずに済みます。
家族の話だけでなく、本業の場面でも同じように考えたいです。私は現場監督ですが、同僚とのやり取りや、特定の工事で起きた出来事を、読みやすさのために作るつもりはありません。
AIに私らしい文章を頼むときも、「気持ちの伝わる会話を追加して」ではなく、材料の中にある自分の考えを丁寧に書いてもらいたいです。
見直すときは、原稿だけでなく元のメモを開く
読みやすさだけを見ていると、細かな違いを見落としそうです。
そこで私は、元の経験メモと原稿を、並べて確認する形にしたいと考えています。
数字がある段落、成果を語る段落、誰かの会話や気持ちが出てくる段落。その部分から先に見て、根拠になるメモがあるかを確かめます。
文章が整っているから正しい、と判断しないためです。

これは今後の制作で使いたい確認手順です。AIで効果を検証した結果ではありません。
AIにも、比較を手伝ってもらうことは考えられます。頼むなら、たとえば次のように伝えたいです。
下に「確認済みの経験メモ」と「記事の原稿」を貼ります。本文を書き直す前に、メモでは確認できない数字、出来事、会話、成果を拾ってください。
該当する原稿の一文と、メモのどこを根拠にしているかを並べてください。根拠がなければ「要確認」としてください。想像で説明を補わないでください。
過去の出来事、現在の考え、今後の希望が混ざっている箇所も教えてください。
AIに見てもらったあとも、自分の記憶や記録と照らし合わせるところは残ります。私の人生で何が起きたのかを、AIに最終判断してもらうことはできないからです。
材料が足りない一文は、まず外してもよいと思っています。必要な情報なら、思い出せるか、手元の記録に残っているかを確かめてから戻します。
自分の経験と、ツールの説明は確認先を分ける
ここまで書いたのは、私の経験を確かめる話です。
一方、AIツールの料金や機能などを紹介する場合は、私の記憶だけでは足りません。公開する時点の公式情報を確認し、どの情報を見たのかも残したいです。
「自分が使ったときはこうだった」という体験と、「現在の料金はこうなっている」という説明では、確認する相手が違います。
前者は、自分の利用時の記録。後者は、その時点の公式案内です。
どちらか一方を見ただけで、両方わかったことにはしない。自分で使った経験があっても、機能全体を知っているようには書かない。この区別も大事にしたいです。
この記事では、ChatGPTとClaudeを使っているという現在地だけを書いています。料金や機能の優劣までは、比較の材料を揃えていないので扱いません。
構成を考える前の経験メモについては、こちらの記事に指示文の例を載せています。
「私の話です」と言える文章を残したい
以前の私は、記事をどう作ればよいのかわからなくなり、アフィリエイトを続けられませんでした。
今度は、AIに助けてもらいながら、文章を作る途中にも自分で判断する場所を残したいです。
約10万円の話は、約10万円の話として書く。AIに期待していることは、期待として書く。家族との時間を増やしたいなら、私自身の希望として書く。
こうして戻すと、華やかさは減るかもしれません。それでも、読者に「私の話です」と言える文章になります。
うまくいったことだけでなく、どこで困ったのか、まだ何がわからないのかも伝えながら、一緒に学んでいきたい。そのために、公開する前の見直しを大事にしたいと思っています。
原稿を見直すときは、まず数字の入った一段落だけでも、元のメモと並べてみてください。私の場合、その一段落に「月」や「安定」という言葉を足すかどうかだけでも、まったく違う体験談になってしまいます。

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